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症例のご紹介17

症例のご紹介17

症例17 70代 男性

詳細

今回のご紹介の症例は、31年前に当院で義歯(入れ歯)治療を受けられた方の経過報告です。当院へは、義歯の治療をされた友人からのご紹介でした。
初診時は、前歯が残っているが食べにくい状態が続いており、今回はしっかり噛めて、何でも食べられるようにして欲しいというご要望でした。上下ともに、奥歯が失われておりましたので、前歯の一部しか残っていませんでしたので、噛み合わせの治療からはじめ、しっかりと長期的に噛める義歯を選択しました。当時から30年使用できる義歯治療を目指していた当院としては、最も精度、信頼性が高く、難易度も高いとされていたコーヌスクローネ義歯を採用しました。コーヌスクローネとは残っている歯に金属の土台(内冠)を付け、その上にぴったりとはまる外冠のついた入れ歯のことです。針金やフックで回りの歯で支えるのではなく、内観と外冠の摩擦力で維持する入れ歯です。ちょうど、茶筒のような構造で、ゆっくり入れると取れますが、急な力がかかっても取れないという原理です。コーヌスクローネ義歯は、一般的な入れ歯に比べ精度高く、精密さが求められるため、これを扱う歯科医師、歯科技工所が今でも少ないのが実態です。

久しぶりの定期検診でいらしましたが、30年という歳月を感じさせない状態でした。現在も、当時と変わらず使用されており、50年を目指してお互いに頑張りましょうとお話ししたところです。これは精密義歯にこだわる当院としましては、歯医者冥利に尽きることで、大変嬉しく思っています。

経過の写真


症例のご紹介17

治療個所 上顎 総義歯 下顎 右下 7654 左下4567  コーヌスクローネ義歯(白金加金)
治療費用 総額:約100万(税込)
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感を感じることがあります。