症例のご紹介14
◎ 症例14 60代 女性
【詳細】
こちららの方は以前から通院されていた古くからの患者さんです。
今まで、他院で作成した入れ歯(保険適用)を使っていましたが、だんだんと合わなくなってきたため、新しくしたいというご希望でした。時間が経つにつれ緩んでくるのは、口腔内の変化とともに、「鉤歯(こうし)」にかかる金属のバネの耐久性の問題、設計段階の精度の問題など複合的なものがあります。
今回は、できるだけ違和感がなく、見た目も入れ歯と分かりにくいものが良いというご希望でしたので、保険制度の制約にとらわれずに、自費治療も含めて、いくつかの候補の中から選択して頂きました。
今回は、スマートデンチャーを採用しました。その他の候補としてミラクルデンチャー、精密鋳造床義歯、人工シリコンのコンフォート義歯も検討しましたが、歯ぐきや支える骨の状態なども加味して、一番要望にあったものがスマートデンチャーでした。
形状は、片側だけの小さい入れ歯にすることも可能でしたが、後ろに支える歯がない場合は、どうしても安定感が得られず、「ぎったんばったん」とシーソーのように動揺してしまいます。
そこで、今回は反対側にまたがる形状としました。これは将来の変化も予測した上で、支える金具もできるだけ目立たないものになります。
【経過の写真】
【治療箇所】
上顎右上
【治療費用】
約30万円(税別)
※副作用とリスク
慣れるまで口腔内で異物感を感じることがあります。