症例のご紹介2
M様 60代 男性
詳細
こちらの方は、当院に通院されている患者さんのご紹介でいらっしゃいました。
最初は、虫歯の治療で来院されていました。奥歯のブリッジの部分が、歯周病でもたなくなったため、やむを得ず抜歯をして義歯の治療となりました。歯を抜いた直後は、保険診療の範囲でできる義歯で早急に機能回復を目指しました。抜歯をした部分も落ち着いてくると、さらにしっかりとしているが、小さく、見た目も義歯と分かりにくい入れ歯に変えていくことになりました。保険の義歯では、制約があるため、どうしても最低限の機能回復になってしまいます。使っているうちに、少しずつ違和感を持つようになったようです。
ご本人の希望としては、「もっと入れ心地が良く、丈夫でしっかりしているもの」でした。そこで、数種類の入れ歯の中から、残した歯にとってダメージの少ない、ミラクルデンチャーを選択致しました。歯周病などで歯の動揺がある場合は、ミラクルデンチャーを選択するケースが多くなります。これは、入れ歯を支える力が「点」や「線」で歯の上部にかかるものが多い中、ミラクルデンチャーは「面」で歯の根もとから全体を包み込むように歯を支える構造になっているからです。入れ歯が歯を支え、歯が入れ歯を支えるような持ちつ持たれつといった関係です。
また、ミラクルデンチャーは、レストという、歯を上から押さえつけるフックが着いていません。全体を包み込みように偏った負担をかけない工夫がなされています。これにより、残った歯を長くもたせることに貢献するほか、見た目としても入れ歯らしいフックがないため審美的にも優れています。
経過の写真
治療期間 | 下顎:約3ヵ月(約10回の通院) |
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治療費用 | 下顎:約38万円 |
副作用とリスク | 慣れるまで口腔内で異物感を感じることがあります。 金属を使用している場合は稀に金属アレルギーに影響することがあります。 |