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症例のご紹介12

症例のご紹介12

S様 50代 男性

詳細

こちらの方は、十数年ぶりに当院に来院されました。今回は、お口全体をきちんと治療されたいというご要望でしたので、お口全体の精密検査から行いました。
上顎は、他の歯科医院で数年に前に受けられたブリッジなどの被せ物の治療が仮歯の状態でした。土台となっている歯は、むし歯や歯周病の進行により、やむを得ず抜かなければならない歯もございました。歯周病検査、レントゲンや口腔内写真など確認していただきながら、検査結果をもとに現状を共有させて頂き、一緒に治療計画を立てていきました。治療は下顎からスタート、下の歯は噛み合わせで重要な役割を果たす奥歯が欠損している状態でしたので、まずここに義歯を入れて噛み合わせを回復することを目指しました。上の歯は、前述の通り仮歯が入っていましたので、これと下顎の新しい入れ歯が噛み合う基準ができましたので、比較的スムーズに診療が進みました。上下ともに欠損して噛み合う歯がない場合は、この基準点を設定するところに時間がかかる場合があります。ケースによっては、若い頃のお写真をお預かりしたり、先に咬合調整用の仮義歯を製作する場合もあります。

ご要望としては「審美的に優れていて、取り外しが楽な入れ歯、そしてかつしっかり噛めること」ということでスマートデンチャーを選択されました。最後まで候補に挙がったのはミラクルデンチャーでしたが、こちらは取り外しに少しコツが必要なくらいかっちりとはまるタイプなので、今回は選びませんでした。左下は欠損部位(歯がない部分)が4本なので、入れ歯の沈み込みとブレを防ぐことが重要になってきます。そこで前歯の残存歯(自身の残っている歯)の裏側全体で入れ歯を支えるような構造設計として、より安定性が増すようにしました。右下は、レスト(入れ歯を支える装置)を目立たせないために、銀歯の被せ物にかかる部分は同じ銀で、歯肉の部分はピンク色など、場所や形態に合わせて目立たない工夫をしています。上の歯は、当初は全部を繋げるフルブリッジ治療の希望でしたが、これまでの治療経過、将来的なリスクを総合的に判断し、いくつかパーツに分けてクラウン(被せ物)、ブリッジ、部分義歯を組み合わせることになりました。できるだけ最小限のパーツに分けておく方が、自身でのお手入れもしやすく、トラブル回避になりますので、安心して使って頂けるはずです。

総合的なコストも鑑み、前歯の目出つ部位はセラミック、奥歯は保険適用の被せ物、欠損部はスマートデンチャーを最後にセットしました。スマートデンチャーは、右上の前歯の裏に、入れ歯が少しだけ引っかかるような特殊形態に加工したセラミック冠にするなど、上下全体の最適化を図っています。口腔内全体の治療ですと時間はかかりますが、その都度少しずつ治療をするよりも、計画的に治療が進み、最終的な満足度も高くなります。
これからは、早めの治療、そして治療になる前の予防、定期健診が更に重要なって来ます。

経過の写真


症例のご紹介12

治療個所 右上、右下
治療費用 右上:約25万円(税別)
右下:約40万円(税別)
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感を感じることがあります。