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症例のご紹介11

症例のご紹介11

M様 50代 男性

詳細

こちらの方は、ホームページで入れ歯の患者さんが多い歯科医院を探され、当院にお越しになりました。上下の入れ歯の調子が悪く、これをしっかり噛めるようにして欲しいというご要望でした。上の義歯は、他院で金属床義歯を新製されたばかりでしたが、何度調整しても納得できる状態にならなかったとのこと。まず、その上顎の義歯(入れ歯)をオリジナル技法で修理し、一部改造することで、しっくりと噛み合う基準を作ることができました。次に下の入れ歯に取り掛かりました。随分前に入れで、ずっと痛みが伴い続けていたため、これを機にしっかり上と噛み合う入れ歯に新しくしたいということでした。当院の数ある入れ歯の種類の中から、患者さんと一緒に治療計画を立て、スマートデンチャーを選らばれました。日本有数の技術に定評がある和田精密社のスマートデンチャーは、入れ歯専門の技工士さんと綿密な打ち合わせをしながら作製する精密義歯です。様々なオーダーも、きめ細かく対応してくれます。

これまでの保険の義歯では、どうしても食べ物が挟まりやすくぐらつきがありました。スマートデンチャーは、型取りから精密な手法を用い、ぴったりと動かない、フィット感があるだけでなく、審美性に優れてます。スマートアームという仕組みは歯を挟みこむような構造になっています。これは保険義歯のような金属の針金のフックを使用しないので、見た目がとても自然で、隙間もできにくいため、食べ物が挟まることも最小限に抑えることができます。今回は、下のご自身の歯と歯の間に隙間があったため、そこから入れ歯の裏側が見えてしまわないように、1本1本の歯に対して、入れ歯にスリットを入れるという特殊加工もしています。少し専門的になりますが、歯の裏側に少しだけくぼみ作り、シンギュラムレストを作成し、歯牙にも負担を分散させ安定させるとう技法です。これにより、歯周病で動揺のある歯を支える役割も果たすことができます。正面から見ると入れ歯だということが、なかなか分かりません。また、将来の口腔内の変化も想定し、万が一前歯がダメなになったときは、フレームとなる金属に人工歯を足すことで、修理、改造が可能な設計としています。定期健診でしっかり管理することができれば、長く安心して快適な入れ歯が使用できるでしょう。

経過の写真


症例のご紹介11

治療期間 右上、右下、左上、左下:約4ヵ月(10回の通院)
治療費用 右上:約40万円
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感を感じることがあります。