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症例のご紹介6

症例のご紹介6

N様 60代 男性

詳細

こちらの方は、以前から家族が通院されており、奥様のご紹介でいらっしゃいました。これまで、保険診療の入れ歯を使用されていたのですが、入れ歯を固定するフック(金具)の部分が折れてしまい、新しい入れ歯を作って欲しいというご希望でした。またせっかくなら、見た目にも入れ歯と分かりにくく、しっかり噛めるような、良い入れ歯にしたいというお話でした。早速、お口の中の精密な検査、診断を重ね、この方のお口の状態と希望にあった入れ歯治療の治療計画書を作成して一緒に検討して頂き、今回は「ナチュラルデンチャー+金属床」で治療することになりました。 また、同時にインプラント治療やその他に考えられる方法をいくつか並べて説明させて頂き、しっかり納得されてからのスタートです。

当院には、遠くから入れ歯治療の相談に多くの方がいらっしゃいます。その結果、審美義歯から超精密義歯、柔らかいシリコン義歯まで症例が豊富なことから、入れ歯専門歯科医院と思われることもあります。しかし、実際には、必ずあらゆる可能性を追求し、複数の治療方法の中から、患者さんと一緒に治療方法を選んで頂くというスタイルをとっています。 インプラントにはインプラントの良さ、ブリッジにはブリッジの良さがあります。 もちろんかかる費用も様々です。 現状を一緒に共有し、共同作業でよりベターな治療方法で、健康な口腔内を取り戻して頂くことが大切だと考えています。

今回のナチュラルデンチャーは、見た目が自然で、入れ歯を安定させる金属のフックがありません。見える部分は半透明のピンクのレジン素材で、しっかり力を支える部分はコバルトクロムという強度がありながら、弾性がある金属を使っています。 製作する歯科技工所は、成田デンタルという国内大手の品質管理に優れたところに依頼しております。昨今は中国やカンボジアなどで製作している入れ歯も多数ある中で、こういったところも安心できる要素かもしれません。 今回、裏側にはコバルトクロムの金属床を併用した設計になっています。これは将来喪失の可能性のある歯を診断し、仮に抜けてしまった場合は、入れ歯をリフォームして人工歯を足すことができるようになっています。将来的にも安心して長く使える入れ歯というのは、強い素材で頑丈なだけではなく、いかに予後を診断して、その変化に対応できるように事前に設計しておくことが重要になっています。

経過の写真

治療期間 上顎:約2ヵ月(約4回の通院)
治療費用 上顎右上:約40万円
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感を感じることがあります。